2018年春の例会・総会
        
                             2月6日(火)  日立目白クラブ


 東京の日立目白クラブで、2018年の総会が開催されました。1月22日に降った雪が所どころに残り、晴れていても風の冷たさを感じる日でした。
 関西からは向野代表に参加していただきました。首都圏の約60名の出席のもと、丸山泰世顧問を議長に選出し、12時から総会を開会しました。
 第1号議案は、2017年の活動と収支決算の報告、第2号議案は、2018年の活動計画と収支予算。1号、2号議案とも満場一致で承認されました。第3号議案は、喜田代表と板倉副代表の任期満了に伴う後任の選出および住田監査役の後任の選出。喜田、板倉さんご両人の留任が承認されました。新監査役には芦尾芳司さんが選出され総会は滞りなく終了しました。
 第2号議案の説明の中で、喜田代表から「設立20年を再来年にひかえ、今年はクラブの将来の形について議論を深めてまいります」という発言がありました。確かに近年は会員数が減少することはあれ、増加することはない状況が続いています。将来のクラブのあり方についてのリーダー会の議論を注視していきたいと思います。

 総会後の記念講演は、柿沼 郭さん(NHKエグゼクティブ・アナウンサー)。NHKで「土曜オアシス」という番組のキャスターをつとめ、7年間に対談したゲストは140名にもなったそうです。その経験を「放送で出会った達人、金言」と題し、女優の有馬稲子さんと建築家の安藤忠雄さんの思い出をご披露されました。
 良く通る声、ゆっくりとした歯切れのよい語り口での説明を聞いていると、ゲストとのやり取りが目に浮かびました。
 有馬稲子さんは宝塚歌劇団、映画女優、舞台俳優とキャリアを重ね、どの分野でもその都度いちから取り組んでトップまで上り詰めた方です。生涯大切にしている「露草のつゆ 身に光るもの持たず」という言葉を披露されたそうです。
 安藤忠雄さんは世界に知られる建築家です。その分野で東京大学の教授に迎えられていますが、高校卒業後は大学には進学せず、大手建築会社にも進まず、27歳で自分の建築事務所を設立し、いつも独自の道を切り拓いてきた方です。大切にしているのは「無」という言葉だと披露されたそうです。
 お二人の達人の生き方には、会場内で感嘆しきりでした。
 懇親会は、邦楽サロン「音いろ」のメンバーによる粋な音曲で始まりました。7名全員が和服すがたで登場。石川さんの司会、三味線による伴奏で、長唄、小唄、端唄が、そして最後に踊りも披露され、春の例会にふさわしいひとときでした。
 続いて出版チームから、クラブ誌19号のテーマが「ときめく・ときめき」に決まったことが発表されると、各テーブルでは「ときめき」の話題で花が咲き、賑やかな雰囲気になりました。
 恒例のお楽しみコーナーでは、じゃんけんゲームの進行役を柿沼さんが引き受け、最後の歌のコーナーでも再び柿沼さんが飛び入りし、楽しいうちに懇親会も終了しました。
 最後に、バザールに数々の品をご提供、販売していただいたスタッフの皆さまには、毎度のことながら厚くお礼申し上げます。お疲れさまでした。 

                                                    (林 荘八郎 記)