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2009(平成21)年度の活動

                                                                     
第三十五回 11月20日(金) 参加者14名
テーマ
読者をひきつける、主人公(私)の描き方

A着想から作品化までのポイント
@着想。
A主人公(私)を中心に据え、構成(ストーリー)を組み立てる。
Bテーマを考える。
Cテーマが結末近くになるように書き出してみる。
Dまず、荒削りで書いてみる。その上で、全体を精査する。
B主人公(私)を浮き上がらせるテクニック
@主人公(私)の比重を上げる。まわりの目立つ人物を押さえ、登場人物をカット。
A一つ一つの事象に対して、心理描写を丁寧に書く。
B「私」のきわだった特徴を挙げる。(癖、弱点)
予定の10月教室は18号台風にぶつかり、この11月に順延され、本年最後の教室でした。風邪で3名が欠席でしたが、参加者14名でした。半年振りに参加した長谷川さんの作品『帽振れ』に感想を述べる際に、涙を誘われ声を詰まらせる場面もありました。
そのあと、忘年会を賑やかにおくりました」。
第三十四回 9月18日(金) 参加者15名
テーマ
作者の心情を表現する

「作者の心」が十二分に表現されていると、読み手を引き込む。
@日常茶飯事の、誰もが見逃す、通り過ぎて行く、そこに焦点を当ててみる。
A自責出来事(作者のミス、落ち度)を取上げ、その心情を克明に描く。
B事象と自分の心を執拗に往復させる。心情が深く書き込めて、
  文章が引き締まる。
書く上での『心情』の留意点
@筆が走りすぎる(時の流れが速い)、登場人物が多い(未消化となる)。
  この二大要素は「私」の心情を希薄にする。
A「この程度で、読者がわかってくれるだろう」という読者への甘えはやめる。
  『私の心理描写』は多目を心がける
B限られた枚数の中で、「心情」が多くなったらその分を削る。登場人物を減らす。
  テーマに関係するところだけを膨らませる。
8月は夏休みで、後期の最初が9月18日という、いつもより遅い教室日だったせいか、「ずい分長い間会っていない気がするね」「久しぶり!」の挨拶が飛びかいました。
教室でも熱がはいりました。最近は(「感想を言いたい」と思った時に発言する)という形式になったので、内容の濃いものになってきました。お互いに感想を言いあうことも、聞くことも、とても大切なことだと思います。
第三十三回 7月9日(木) 参加者16名
テーマ
エッセイにおける「会話文」の書き方について PART2

会話が入れば作品が読みやすく、人物とストーリーを追いやすくなる。会話は全体の2,3割以内にする。多すぎると軽い作品になる。
会話文の技法-2
@相手の表情や動作が出るように書く。
Aたがいの心理が動くような会話にさせる。
B会話の中に説明を入れない。
会話文の表記方法
@一般的には「 」
A心でつぶやく場合は( )
B会話の途中で無言になる「……」
C会話を地の文の中に入れ込む方法もある。
石井さんが、1年半ぶりに元気で復帰されました。
8月が夏休みのためか、提出は16作品にもなり、演習にも熱がはいりました。また、先生ご紹介の白川女史が見学にこられ、狭い部屋は総勢18名の熱気で冷房もつけっぱなしの状態でした。
二次会は、勿論にぎやかでした。
第三十二回 6月8日(月) 参加者14名
テーマ
エッセイにおける「会話文」の書き方について

上手な会話文の挿入は、文章を生き生きさせ、インパクトが強くなる。
と同時に、登場人物が立ち上がる。「会話文」は「話しことば」とは違う。
会話文の技法
@ムダな言葉は書かない。とくに時候の挨拶、別れの言葉は省略する。
A必要最小限の会話だけで、連続させる。
『30回記念誌』を読んでくださった方から「10回、20回、30回と、確実に作品のレベルは上がっている」という言葉を頂きました。会員にとっては、とてもうれしいコメントです。継続の成果が出てきたのでしょうか。
第三十一回 5月11日(月) 参加者15名
テーマ
新たな飛躍をつけるための、主たるポイント再確認。


エッセイの基本的な作法
@素材は、自分自身が体験したものを抽出する。
Aテーマは、絞り込んで、最小のものにする。
B構成は、現在、過去、現在の組み合わせをする。
C書き出しはできるかぎり情景文にする。
D結末には、作者の説明は入れない。
E時間と場所は絞り込んで、限られた範囲で書く。
表現、文章の上手な書き方
@「私」という表現は最小限にする。まわりの人物の名前は省略しない。
A一つのセンテンスは、45〜50字以内に収める。
B同一の単語の重複した使用は、極力避ける。
C疑問形を折々に入れると、読者を引き込む。
D語尾はつねに変化をもたせる。
E比ゆは作者の創作に限定する。
F四文字熟語などは、誤った使い方はしない。
G五感を使った書き方をする。

30回記念誌(130作品)が出来上がり、参加者全員に配りました。
今月は聴講1名を含む15名です。
講師提案の演習にすっかり慣れ、発表に前向きでした。
来年5月の40回記念誌を目標に張り切っています。
第三十回 4月9日(木) 参加者13名
テーマ
悪文の研究について

エッセイにおける「悪文」の定義はない。文章が劣っていても、内容(素材)に深みがあり、読者を感動させれば味のある良品となる。
文章作法からみた「悪文」の条件
【表記】
@誤字脱字(作品の品質を落とす)
A漢字の使い方の間違い(見る、観る、看る、診るなどを使い分ける)
B改行、段落、句読点の不備(劣位に思える)
C慣用語の使い方間違い
【思考と表現】
@考えのまとまりがない
A借り物の表現
B文体の不統一
C文が長すぎて主語と述語のかかり方が悪い
D文と文のつなぎが悪い(読み返さないとわからない)
E修飾語が長すぎる。
F省略した言葉が多すぎる
今年三月に「元気に百歳」クラブに入会された筒井さんが、今月からエッセイ教室に参加されました。仲間のみなさんは、30回記念誌(21回〜30回作品掲載)の発行準備に張り切っています。 今回も13名の出席です。
第二十九回 3月12日(木) 参加者13名
テーマ
エッセイと記事との違いは何か

記事は、より事実、史実のみを読者に知ってもらうこと。
エッセイは過去からの体験、経験を知ってもらい、五感(観る、聞く、触る、味わう、匂う)あるいは全身で感じたこと、想いなどを読者にも同様に感じてもらうものである。これを文章でどう表現できるか。内面や心の動きと同様に重要な要素となる。
13名の参加。「事例研究」として結婚式の写真を見て、感情を表現する習作を試み、各人が発表しました。また、提出作品の講評、良い点、改善点、アドバイスを
数多くの参加者から聞くことも努めました。
第二十八回 2月12日(木) 参加者12名
テーマ
比喩を自分の創作で考え出す

比喩を使う場面
@写真が使えない文章表記
A書く対象が抽象的なもの
Bより味付けをしたい、強調したい、深みをもたせたい時
C心理描写
D読者の想像力を刺激する
授業の始まる15分前には10名が集まり、意気込みを感じました。定刻には作品を提出していた12名が揃いました。
みなさんの賛同を得て、5月に「30回記念誌」を発行することになりました。
第二十七回 1月8日(木) 参加者13名
テーマ
「(日常の出来事)(記録を残す)二つのエッセイについて」

@「身辺の小さな出来事」の上手な書き方
日常生活の一こまを取り上げ、印象深い作品、良い作品にするには、素材の切り口のよさが大切である。素材(対象)をやや斜(はす)から見ると、切り口がシャープで、新たな見方、考え方の作品が生まれる。本質が浮かぶ。
A「記録に残すエッセイ」
記録を実体験で書く。自分の目で見たもの、接したものを深く絞り込む。求心力になり、そこから読者は感動したり、共鳴する。伝聞は避ける。
新年の挨拶を交わしたのは、先生と13名の仲間です。12月は休みだったので、久しぶりの再会です。
仲間の寸評を3名に増やして、あとは先生の評を仰ぎました。

講師:西原健次 毎月1回開催
場所:新橋「生涯学習センターばるーん」 
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