「元気に百歳」クラブのホームページへようこそ!
 
 
 
ご案内 講師紹介 活動記録
2010(平成22)年度の活動

                                                                      
第四十五回 11月8日(金)参加者18名
テーマ
情景文で、風景、人物、花鳥風月、出来事などを書く。すると読者は頭の中で、かつての体験から、それに近い映像化を行う。説明文で書くと、読者はイメージではなく、理屈で理解する方向に向かっていく。
情景文を書くポイント
@対象に向かい合って、文章スケッチとして、細かく書きとめる。過去の体験による情景も、細かく一つ一つ、丁寧に思い出す。
A対象とする表現に修飾を加える。
B名詞を多用すると、読者の情景イメージが広がる。
作品化
文章スケッチから複数をピックアップし、つなげていく。3つくらいが最も効果的。
その上で、心理描写を加えると、読者の心に響く。

今年の最後の教室です。日程変更にもかかわらず、
前回と同様の記録18名の参加者でした。先生の
演習テーマ「文章スケッチ・・」にチャレンジして、熱の入った発表がなされました。
二次会は、早々の「忘年会」となり、教室の続きの話で盛り上がりました。来年も楽しい教室にしましょう!
第四十四回 10月1日(金)参加者18名
テーマ
心理描写の上手な書き方
*人間は、己が生きてきた「人生」という海で泳いでいる。無意味な現象や出来事やムダはひとつとしてない。完結もない。過去のすべてがいまの人格を作っているのだから。そのなかから話題(素材)、人物、場面を釣り上げていく。それがエッセイである。
*水準以上のエッセイ作品が書ける。その能力の一つに、「私」の心理描写を読者にむけて赤裸々に書ける、という要素が入ってくる。心理描写力はいかにして高められるか。
*『いろいろ書いてきた。もう書くものがないな』
そう思ったときはコンプレックを書いてみよう。当然、抵抗を感じるだろう。
*「私」のなかに必ずや、いやらしさ、善くない気持ち、醜さなどを持っている。それを逃げないで、隠さないで、「私はこんな醜い自分です」と釣り上げてみよう
*「実に苦しくて、恥ずかしく、逃げ出したくて、つらい。こんな私をさらけ出すなんて、泣き出したいくらいだ」
苦しみながら、その心理を書き終えると、妙にすかっとした喜びをおぼえるものだ。そうすると、物怖じしない勇気が生まれる。
*それを繰り返すうちに、やがて読者に感銘や共感を呼び起こせる、あるいは読者が涙して読むような、感動作品が創りだせる能力が身についてくる。
先月に引き続き、今月も新入会員を迎えました。うれしことです。
2006年6月にスタートした当教室は、今回で44回になりました。18名の参加者は新記録です。全員が先生からの演習テーマに果敢に挑み、熱の入った発表がなされました。
第四十三回 9月3日(金)参加者16名
テーマ
距離感のある作品を書こう
良いエッセイとは何か。距離感があり、強い求心力で展開し、読者の心に入っていく作品のこと。反面、作者が自分を客観的に見つめていない、距離感がない作品は読者が入りにくい。作者がいいたいこと(テーマ)、考えなどが理解されにくい。
作者がまず自分を突き放し(距離感)、読者の五感を刺激しながら、自分の思いをしっかり伝えると、読者は強い感動を覚える。
いかに距離感を保つか
出来事、体験から多少の時間を置いて書くこと。事件・事故の渦中にあるときは、とかく自分を突き放せないもの。そこで書くと読者不在になる。いま書きたくても、少しの間を置き、我慢する。
季節の描写にも、距離感が必要である
読者は、同じ季節に読むとはかぎりません。それを念頭に置くことです。
「夏には冬を素材にしたエッセイを書こう。冬には夏を背景にした作品を」
春には秋を、秋には春を書こう。
8月の夏休みが明けた。今夏の暑さにも関わらず、
18作品が提出されたが、当日2名が急用のため欠席し、新記録の18名達成はできなかった。
然しながら、8月に「元気に百歳」クラブ入会した50代後半の男性が、当教室にも積極的に作品を提出し、教室を盛り上げた。(写真は二次会)
第四十二回 7月2日(金)参加者17名
テーマ
「エッセイの虚構、事実、真実の世界について
@「事実」とはなにか。
  人間の五感は人それぞれ異なる。同じ事件、事故、出来事に対しても、
  見方や捉え方が違うし、伝え方も違ってくる。となると、事実は形も、
  姿も変ってくる
A「真実」とはなにか。
  例えば、火事の場合は証拠が消えてしまう。漏電、火の不始末、放火
  などさまざまだ。死傷者が出ない一般住宅の火事は、消防の見解すらも
  経験則によるものだ。失火の真の原因となると、不明瞭だ。真実とは推量
  に過ぎない。
B「作者は客観的になれるのか」
  人間はつねに自分の立場でものを見て、考えて、表現する。没個人で
  客観的に書けるはずがない。

これらを定義すれば、作者は、私の目(主観)で、より真実に近いところで
書く。現実味(リアリティ)がある範囲内で、味付けは許される。
「又聞き」はやめる。語った人の主観(フィルター)で、出来事がろ過されている。
さらに作者の主観が加われば、事実からより遠くなるからだ。
今回は17名の参加で新記録です。演習は五感を上手く使って
短文(五行程度)の表現方法を学びました。
教室の開始前に14名が集り、西原先生から提案の新しい取組みを
話し合いました。先生に総意をお伝えし、ご納得をいただきました。
8月は夏休みです
第四十一回 6月4日(金)参加者16名
テーマ
「悪文=名文なり、わるい文章=駄文なり」
「悪文」とは、すんなり頭に入ってこないで、読み手を苦しめる。作者が精査し過ぎて、難解にさせている。
「わるい文章」とは、努力すればもっと解りやすく書けたのに、適切な表現をもちいる努力をせず、いい加減に書いている。扱うものが良くても、作品は駄文に終わってしまう。

理系の悪文の一般的な特徴として、
『削りすぎ、漢字が並びすぎ、文字が抜け落ちている、修飾がない』
その結果として、読者には硬い内容に見え、読むほどに神経が張りつめて疲れる。
【名文家への極意】
@ 主語の後の助詞、「は」「が」「も」は必ず入れる。
A 語尾を切らないで、最後までしっかり書く。
B 副詞を多めに入れる。ただし、ひらがなで。
C 四文字、五文字の漢字がつづくときは、「の」「や」「な」などの、ひらがなを差し込んで、読みやすくする。

文系の悪文の一般的な特徴として、
『もって回った言い方、回りくどい表現、くり返しの連続、文章のゆるみ』
その結果として、読者には文脈がたどり難く、冗漫で飽きがきてしまう。
【名文家への極意】
@ 文字数の減を意識して、文章の圧縮をできるかぎりおこなう。
A 「のような」「という」「のだった」の言葉は削りに削っていく。
B 行空けはやらないで書く。改行の多発は避ける
C 荒削りの文から精査へと、推敲の回数をあげる。
6月4日、第41回の教室は、新しいお仲間
樫塚さんを迎えて、16名の参加。4年前に
9名からスタートしたことを懐かしく思い起す。

出来上がったばかりの『40回記念誌』を
皆さんに配布する。
A5版、2段組、本文のみで313ページという
大変な分量である。147作品が収録されている。
この記念誌を手に、更なる絆の深まりを約して
「いざ!祝賀会へ」
第四十回 5月7日(金)参加者15名
テーマ
「上手な題名のつけ方について」
題名は読者と作者との最初の出会いの場で、最も重要なところだ。題名は目立つ工夫が必要である。
※題名をつけるポイント
@文字数は奇数が良いといわれる。
A意外性、非日常的なものを考える。ありきたりの題名にしない。
B作品のテーマを据えてみる。
C地名、人名も読者の想像を容易にする。
※題名を決めるポイント
@最初は仮題で書き出す。書き終わってから正式な題名に決める。
A結末の1〜3行から選ぶと、テーマと合致しやすい。
B過去の良い題名を模倣してみると、説得力のある題名が浮かびやすい。
エッセイ教室は40回を迎えた。事務局からの要請もあり、発言は活発になった。
一つの作品に、3名が感想を述べ、その後講師からの批評を頂いた。
40回記念誌は今月までの作品が掲載される。
第三十九回 4月2日(金)参加者15名
テーマ
「概念的な表現をやめる」
頭の中に定着した情景を、筆先で書くと、細かな点が欠落して、概念的な表現になる。それを改善し、作品の密度を深めるための最良の方法は、書斎から出て、「文章スケッチ」をすることである。
作中にスケッチを数ヶ所挿入すれば、思いのほか、簡単に密度の濃い、描写力のある文章が作れる。
教室の窓から桜が見える。もうすぐ満開だろう。
今回の演習は、エッセイの一部の文章として、飛行機の展示写真を見、自分の思想、価値観を5行にまとめて述べる。年代によって、異なった表現があり興味深かった。
第三十八回 3月5日(金)参加者14名
テーマ
「推敲の重要さ」
文章を磨くには、推敲が最も重要である。数多く書いて、推敲をくり返す、それが文章の上達の道である。
エッセイは、読者を対象とするから、文章の修練になる。「読者に読みやすく、わかりやすく」を考えながら推敲する。
書き上げたばかりの原稿は独りよがりの面が多い。一度書き上げたら、声を出して読む。読みながら直す。2、3日して、ふたたび推敲する。時間をかけるほど、推敲は完全になる。語彙にたいする注意力が増してくる。
演習で、「夕日」と同じ意味の語彙(ボキャブラリー)を出来るだけ多く使い、文章に厚みを持たせる、という試みがなされた。参加者から、4、5行の文章の中に、4〜9もの違う表現を使った文章が披露された。
「落日、夕影、入日、残光、落陽、残照、余光、夕映え、夕陽、斜陽」など。
第三十七回 2月11日(木)参加者15名
テーマ
「なぜエッセイを書いているのか?」
文章を書くことは、「人間形成の道」だ。すなわち、文章道だ。
元気に百歳まで、それ以上の歳まで、文章を書き続ければ、
つねに人間形成の道につながる。
書くこと、書き続けることで、自分の主体性が確立されていく。
勇気と表現力が身につき、ものごとの普遍性(人間の共通性)
に近づくことができる。
今月の「演習」は「会話文」でした。新春凧揚げ大会の三枚の写真から
想定した会話文を作るのです。それぞれが、思い入れたっぷりに自作を
読み上げ、教室は楽しい雰囲気に包まれました。
第三十六回 1月22日(金) 参加者15名
テーマ
各種の文章の書き方
「日記」  記録として書き残す
「作文」  ありのままを書く
「自分史」 主要なできごとを中心に書き遺す。
「コラム」 気の利いた風刺や話題を提供する。
エッセイ」読み手に感銘、共感、感動を与えるもの。
「小説」  読者を楽しませるために書く。
エッセイの書き方のポイント
@ 隠したいことを書く(失敗談、悩みや苦しみなど)
A自慢話は書かない。
B他人が呆れるくらい「私」が凝っていることや、その徹底振り。
C「私」の特異な個性を愛してくれる読者がいると信じて書く。
12月教室は冬休み、1月は今年の初回で、第36回の教室です。
先月、教室のお仲間、藤田さんが亡くなられました。とても残念です。
全員でご冥福をお祈りいたしました。
明るいニュースは、新規に友寄光子さんが参加されたことです。
今月の参加者は15名となり、活発なコメント交換をいたしました。


講師:西原健次 毎月1回開催
場所:新橋「生涯学習センターばるーん」 
Copyright(C) V100C All Right Reserved