「元気に百歳」クラブのホームページへようこそ!
 
 
 
 
ご案内 講師紹介 活動記録
2020(令和2)年の活動
                           

                                      
第144回 11月24日(火)作品提出 9名
◆コロナ禍の下、新橋ばるーんにて教室開催。
9名の会員から作品が提出され、教室には投稿者全員が出席した。 

◆今回の作品にもあったが、小説もエッセイも、長い年月の間には必ずネタ切れになる。書き出しもままならない。執筆する面白さが、やがて義務になり、負担になってゆく。その時の解決策について、先生から講義していただいた。

.西原先生の師匠、伊藤桂一氏の場合、とにかく、書き出すための方策として
 ・とある橋の上で二人の人物が出くわす場面を想定し、そこから二人の会話なり、
  すれ違いの情景なりを書き出す。
 ・街に出かけて撮影した写真を元に、情景や人物などの描写から書き出してみる。
 ・場所を決めて、そこから偶然の出会いや事故などから書き出す。

.書き出したら、ドンドン進めて一応の終りを見たら、半分を消してしまう。
  そこから、初稿作成に取りかかる。
.限界を知ると、刀鍛冶と同じで単純な素材を、力業(ちからわざ)で書き
  上げることが必要。

 事務局より
・11月教室後の忘年会を兼ねた反省会は、コロナ状況を勘案し、中止とした。
・12月教室は休講。来年1月の日程は、来月1日の抽選結果判明次第、
 連絡する。
・第150回記念誌の原稿については、なるべく早めに幹事宛、提出願う。 

第143回 10月27日(火)作品提出 9名
◆コロナ禍の下、新橋ばるーんにて教室開催。
作品は9名のメンバーから提出され、教室には8名が出席した。

作品を通して、先生からエッセイの要諦を教えていただいた。
 ・各人はそれぞれに得意分野を持っている。例えば、フルート奏者、書道講師、
  剣道練達者、アメリカでの長い生活の体験者(アメリカへのロマン)など。
  そういう人は、「その得意ジャンルを活かした自分の土俵でエッセイを仕上げ
  るように」と、常に頭の中に置いておくと良い。深みが出る。
 ・エッセイストも含め、作家は自分の作品を通して読み手の人生に、大きな
  影響を与えることを究極の目標とする。今回作品の中にも、「百歳でも、
  そういうおばあちゃんになりたい」、というのがあった。別の例だが、作品
  冒頭の作者の考えが、ラストで大きく成長した姿を見せる。これは、「作品
  に成長がある」とよく言われる事例だ。これも、読み手の人生観に大きな
  影響を与えている成功例といえる。
 ・実験エッセイといえる内容の作品がある。これは、「こういう書き方にしたら
  読み手はどういう受け止め方をするか」、試行錯誤的なトライだ。これも、
  一つの手法で、書き方の勉強になる。
 ・情熱をかけたものをエッセイの課題にするのは、よい作品につながる。
 

 事務局より
 ・11月第144回教室は、11月24日(火)ばるーんにて開催予定。
  12月は休講。
 ・現在コロナ禍ではあるものの、状況が許せば、次回11月教室に続いて、
  一年の反省会として、忘年会をかねた二次会を考えたい。。

第142回 9月29日(火)作品提出 9名
コロナ禍の下、前回は通信講座だったが、今回は新橋ばるーんでの対面教室に戻った。
 完成した140回記念誌が配布された。今回の記念誌は、作品数も少なかったので、ページ節約はせず、見開き2ベージ全てを各作品に割り当てた。そのため、三、四段目が空白となる作品が多かったが、この点につき先生から、「適度な空ができて、非常に読みやすい良い記念誌になった」とのご意見をいただいた。

◆ 各作品に対して、先生からの感想・意見・指導
 個々の作品に、それぞれ特徴があり、エッセイの要諦が入っている。要約すると
・ 構成をもう少し考えた方が良い作品あり。特に、イントロとラストを上手くつなげる
 工夫が大切。場合によっては、ラストを前段に置いて見直すのも良い。
・ 言い回しに作者のセンスを感じる。倭(やまと)の文化をうまく使った表現があった。
 他の人も参考にされると良い。
・ 人物描写を、間接的に表現した作品がある。直截的な表現より、読み手に対し
 人物の立上げが有効であり、強い印象を与える。
・ 比較対象としての挿入は上手く使わないと、読み手に飽きられる。特に、主文には
 ない他のもの、例えば異種スポーツなどは、読み手の興味を削ぐことになり
 やすい。 

 事務局より
・次回第143回教室は、10月27日(火)開催予定。
・一年間の作品を取りまとめ、発行を続けている記念誌の今後の扱いについて、
 出席メンバーに諮った。「是非継続を」、とのことだった。引き続き発行を続ける。
・この一年間を振り返ると、参加者が十人を切った。新入会員の参加を待ちたい。

第141回 7月27日(月)作品提出 9名
◆コロナ禍の下、通信講座に舞い戻り
 コロナ騒ぎで、東京での感染者数急増。6月に教室を再開したばかりだったが、またもや通信講座に戻ることになった。残念だが、新型コロナの怖さは十二分に認識しており、もしもの事があったら大変と通信講座に戻った。だが、先生が、各作品に対するご自身の評価を全体版として作成されるようになったことと、各人の各作品に対する「感想・意見」を寄せ集めるようになったことで、これまでにない勉強方法が定着しつつあり、バルーンでの教室並みに充実したエッセイ教室となった。各作品、先生の評価、各人の意見・感想の三つを横にらみして自分なりの勉強ができつつある。今後も、意欲的な姿勢のメンバーと充実した活動をしようと、全員が決意を新たにしている。

◆各作品に対して、先生からの感想・意見・指導(全体評価版から)
  個々の作品に、それぞれに特徴があり、エッセイの要諦が入っている。
・手触り、肌触りといった触感の上手い表現(仏壇の清掃)
・戦中戦後の、読み手と母親の偶然の一致に迫る緻密な文体(真っ赤な空)
・和裁で使う二尺差しと曲尺、そしてその時代の新婚の清々しさ(二尺差し)
・散髪での剃刀にまつわる怖さを読み手に体験させる手法(散髪)
・素材の多さをうまく活用して読み手を楽しませる文体(俺が俳句だ)
・エッセイの要諦「ひと手間」の挿入と会話の妙味(ひと手間)
・人との交流で感じた「暖炉」が、家造りの強い目的意識となる展開(グラマシーパーク)
・意図的に事実を歪曲するメディアに対する抵抗の表現(張作霖と「拝謁記」)
・剣道での対峙瞬間のリアリティさを上手く表現(夏の虫、飛んで火に入る)

 事務局より
 ・8月は夏休み。
 ・142回教室は、9月29日(火)。
 ・140回記念誌の出版準備、開始しました。9月教室時に、お渡しできる予定です
 ・会員募集中。体験参加も歓迎です。

第140回 6月30日(火)作品提出 9名
通信講座から教室形式へ
  コロナ騒ぎが続く現在、東京での感染者数漸増に若干の不安があるなか、全員が参加の下でエッセイ教室が開催されました。教室内では、生涯学習センター「ばるーん」が決めた制約条件を遵守し、全員がマスク着用を余儀なくされましたが、やはり、皆さんの発言が聞き取りにくく往生しました。しかし、なんとか和やかに終えることができました。
 クラブの他のサロンが活動を休止する中、エッセイ教室だけは三回(3月~5月)にわたる通信講座で、活動を続けた実績は大きいと思います。今後どれだけの期間、このような状況が続くかわかりませんが、教室全員が一致団結して有意義な時間となるよう頑張りたいと思います。

各作品に対して、先生からの感想・意見・指導
 ・エッセイは「人」を書くのが本質である。風景叙述、書籍紹介叙述、歴史散策叙述
  なども、そこに「人」が見えないと、エッセイにはなりにくい。常に「人(特に自分)」に
  意識をもつことが、必要だ。
 ・読み手が理解するのに手間取る書き方には、要注意。登場人物の年齢、
  出来事の時期、会話文の主体(発言者)などであるが、それは声を出して
  読むことで、防げる。 
          
他メンバー作品についての「感想・意見表」 
 事務局の発案で、通信講座期間中作成、使用した、他メンバーの作品についての「感想・意見表」エクセル版は、他メンバーの感想、意見を頭に入れながら自分の作品を読むという面で効果的な勉強方法だ、という意見が多かった。今後の教室でも、続けて使用することとした。

 事務局より
 ・第141回教室は、7月27日(月)。原稿締切7月17日(金)
 ・8月は夏休みで、教室もありません。
 ・140回記念誌の編集準備、開始しました。記念誌版原稿は、7月5日までに
  事務局へ提出願います。
 ・会員募集中。体験参加も歓迎です。

第139回 5月26日(火)作品提出 9名
通信講座継続
 
 コロナ禍が続くなか、毎回利用する「ばるーん」が長期休館のため、今回も西原先生に通信講座をお願いした。137回以降、三回連続である。
 普段なら、先生の講義が30分ほどあり、引き続き各メンバーの提出した作品について、自由闊達な意見交換が行われる。引き続き二次会に移り、一杯飲みながら、ざっくばらんに感想を言い合うのだが、それができないのは少々寂しい。
 
 一方、事務局の提案で、各作品に対するメンバーの感想、意見を一覧表にまとめたものを準備、配布した。作者の原稿と突き合わせながら、他のメンバーが、それぞれの作品に対し、どの様な感想、興味を持ったのか読み取るのも、一味違った勉強法である。たまたまコロナ騒ぎの結果で、このような形になったのだが、エッセイ教室のレベルアップにつながる勉強法になるだろう。
  
 次回6月末の第140回教室の時点では、コロナ禍にも見通しがつき、本来の教室形式の勉強会が持てるものと期待している。他のサロンが活動できない中、先生のご理解もあり、エッセイ教室は通信講座という手法で活動を続け、災いを乗り切れたことに、感謝している。

 事務局より
 ・第140回教室は、6月30日(火)通常の教室形式を予定。
  原稿締切 6月20日(土)
 ・会員募集中。体験参加も歓迎です。

第138回 4月28日(火)作品提出 9名
通信教室の進め方について
 
 新型コロナウイルス騒ぎが収まる兆しがなく、今回も西原先生にお願いして、通信講座となった。事務局経由で、全員の作品を先生に送り、添削、指導された原稿を送り返していただき、それを投稿者に郵送する、というやり方である。
 通信講座なので、他の作品に対し、感想や意見を自由に発言し、討議する場がない。オンライン教室も段取りできないので、先生から添削いただいた原稿に併せ、メンバーの感想を事務局で取りまとめた資料も送付した。
 ただ、このやり方だと、他投稿者の作品に対する感想が、活字として残ることになり、問題意識を持つメンバーもいる。提出するか否かは、本人の自由とした。
 今回、先生の全体の講評としては、「ウイルス蔓延の中、我々の出来ることは、『これまで生きて来た証を、しっかり書き残すこと』」であった。

 事務局から
エッセイ教室を開く「ばるーん」は、5月末まで閉館なので、5月教室(5月26日)
 も、通信講座とする。
・6月教室は、6月30日(火)を予定。特に問題なければ、正常な教室スタイルに
 戻ることを、考えている。 

第137回 3月21日(火)作品提出者8名
教室の進め方について
 3月31日開催予定の第137回教室は、新型コロナウイルスの感染拡大が
 続いたため、先生のご了解を頂き、通信講座となった。
 教室参加者8名の提出した原稿を、先生に 確認、添削いただき、事務局を
 通じて、本人に送付した。

総評
 ・今回の提出作品は全て、冒頭の一行が、おどろくほど良かった。
  そのほとんどがテーマに結合し、作者が作品を通して何を導こうとしている
  のか、それが明瞭だった。
 ・今回は通信講座となったので、言葉で語れない部分には青線を引き、なぜ
  よいと判断したか、個々に寸評を入れた。
 ・エッセイの創作は、好奇心を高める。好奇心とは、精神的な若さである。

 事務局から
新型コロナウィルスの終息が見通せないため、
 4月教室(4月28日)も通信講座とする。

第136回 2月25日(火)参加者8名
≪講義内容≫

1.現在取り組み中の小説について
  渋沢栄一の生涯について、「渋沢栄一伝」的な小説を、企画・準備中。
  経済に関するものはあるが、生涯についての小説は無かった。

2.個々の作品を通じた指導
【山高帽】
 ・説明文からの書き出しはダメ。原則として情景描写から入ること。
 ・詳しく書くところと、サッと流すところと織り交ぜるのが、書き方のコツ。
 ・作品中に山場が二つ入っている。これが読者を引き込む。
【うがいと手洗い】
 ・最後は「・・・のだ」で言い切っている。自分の意見なので、言い切りでよい。
 ・どこかで年代を入れると、後世に伝えるエッセイになる。
【医は仁術】
 ・医者と患者との関係でなく、人対人の会話を通して、人間の機微を描いて
  いる。まさにエッセイそのものである。
【うた日記の思い出】
 ・冒頭と最後の情景描写が、作品に落ち着きを与えている。
 ・重層感は必要だが、重複感は外す。
【究極のバランス食】
 ・短編では、最後のドンデン返しが有効。読後感がよく、成功作品となる。
 ・文章の書き始めは、会話「 」は使わず、地の文から始めること。
【スカイバス】
 ・文中の説明を、1、2、3、とまとめるのは、読みにとっては分かりやすいが、
  エッセイの流れとしては、ゴツゴツ感がある。会話を入れると、流れが
  良くなる。
 ・作品の中身が濃く、東京の紹介が、日本の評価につながっている。
【「ぎりぎり」と「ほどほど」】
 ・普段何気なく使っている言葉だが、奥行きの深い、よいタイトル。

3.≪その他≫
 ・ 前回の教室(二次会も含め)で、ひとつの親テーマ(例えば、花、人、
   心、銀座など)をもとに、関連する作品をまとめたエッセイシリーズを
   作る話が出た。
   石川さん自身が自費出版された冊子を持参され、それを回覧すると
   ともに、編集、作成の手順、費用等について説明があった。
  

 事務局から
・新型コロナウィルスが蔓延しており、本日の二次会(懇親会)は中止とする。
・次回教室は3月31日(火)を予定。状況により開催の可否を判断し、連絡する。
・140回記念誌の編集準備が始まるため、修正原稿未提出の方は、至急提出
 願いたい。
・「クラブだより」サロン報告の原稿を、持ち回りで執筆お願いしている。
 今回(春号)は、石川さん担当、次回(夏号)は、吉田さんにお願いする。

第135回 1月28日(火)参加者8名
≪講義内容≫

1.冒頭のご指導内容
 ・今月も良品が多く、全体的にレベルが高くなっている。
 ・これからは、シリーズで作品を制作することも、勧めたい。
  別の教室だが、類似のテーマ(例えば花など)で48編の作品を書いた人が
  いる。面白いので雑誌編集者に知らせ、読ませたところ興味を抱き、結果
  として本となった。毎月でなくとも、シリーズ化して作品を貯めてはどうか。
  自費出版でも自分史の一つとなりうる(百冊位なら、出版費用もそれほど
  高価でない)。 
 ・良い講評者を得ることで、よりレベルアップできる。エッセイは読まれてなんぼ
  の世界だ。
 ・以前から申し上げているが、宗教、孫、病気をテーマにした作品は、書かない
  こと。

2.作品への主要な指導ポイントご指導内容
 ・書出しの「新聞記事の紹介」はダメ。自分の意見として共鳴した内容を記す。
 ・作品を通じて、他人の考え方に影響を与えるのも、エッセイの力。 
  【風景を・・・・・・】
 ・多くの作家は「殺した側」ばかり展開する。しかし殺された側「張作霖」の人物
  を調べ描くのは真実を暴く一つの要素。この作品の良さは、そこにある。
  【張作霖・・・・・・】
 ・人工知能に対する意見は様々。本作は問題提起エッセイとして良品。
  【AI ロボット】
 ・ノーベル賞作家トニ・モリスンの難解作品にある行間の主張(人種間とは別の人種
  内差別)を抉り出した力量見事。「他人を見下す」人間本能を問題提起した
  良品 【青い目が・‥・】
  

 事務局から
・140回記念誌のための、記念誌FMT版未提出の方はなるべく早く提出してください。・次回136回教室は、2月25日(火)開催。原稿締切は、15日(土)です。
・次々回は3月31日(火)です。
 会員を募集中です。 皆様のご参加をお待ちしています。
 


講師:西原健次 毎月1回開催(1月、8月休講)
場所:新橋「生涯学習センターばるーん」 
Copyright(C) V100C All Right Reserved