第154回 |
11月30日(火) 作品提出8名 |
■活動内容
対面講座に参加したのは、前回と同じ5名だった。
再び勢いを盛り返したコロナ関係の話題に触れた後に、五つの作品について、
全員が意見、感想を述べ合い、相互評価が始まった。
・エッセイの四大要素は、観察力、想像力、好奇心、記憶力であるが、各々の
バランスが必要である。
・読者が追体験できるように、まとめる。
・自分自身の観察ができる距離感が必要。別の自分をインタビューし、それを
自分で書いてみればよい。
・会話の入れ方がうまくなると、読みやすく、親しみやすさが出てくる。
・タイトルに、もっと工夫すること。
・原稿の文字が、詰まり過ぎないように注意する。
など、遠慮のない意見交換と、先生のご指導が、時間一杯続いた。 |
事務局より
◆今後の予定
節目の第150回記念誌の出版、配布が完了し、今後のサロンの進め方、
対応等について、事務局から確認があった。
*「エッセイ教室150回記念誌」については、発刊が予定より三か月ほど
遅れたが、11月初め配付し、集金も完了した。今後も継続して発刊
するか否かについて、メン バーに確認したところ、継続発刊したいとの
希望が多く、継続で進めることとした。
*「ばるーん」が、改修のため、12~2月の間使用できない。代替教室に
ついては、西原先生ご推薦の葛飾区京成立石の施設の使用を考える。
*年に4回発行の「クラブだより」に、エッセイサロンの活動報告記事を掲載
することになっている。メンバー持ち回りで投稿するルールを徹底する。
*今後のスケジュール
・12月 冬休みで、教室無し
・ 1月25日(火) 京成立石 地区センター
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第153回 |
10月26日(火) 作品提出8名 |
■活動内容
前回に続き、第153回教室も、対面と通信の二本立てで実施された。ばるーんの205号室に集まったのは、西原先生と5名の対面グループメンバーだった。所用と重なり、またコロナにまだまだ不安のあるメンバーは、従来の通信方式を選択し、参加しない。
参加者が少なく、時間にはゆとりがあるので、各人の近況報告からスタートした。
西原先生からは、目下実践されている心肺機能向上のランニング、歩行の勧めがあった。またメンバーからは、ひざの痛みが、耳、歯、目に転移している状況、ステイホームで日常の連絡手段が変わった件、一日一言もない日が続き、認知症が進むのではないか、という不安、など日常生活の報告があった。
西原先生のミニ講座は、『会話の上手な使い方』だった。会話を上手く使うと、作品が立ち上がってきて立体感が出る。地の文だけだと、読者が自分の体験で読んでしまうが、会話は疑似体験をさせてくれる。
また、意識して会話を活用すれば、地の分では書きにくい相手の表情、性格を表現しやすく、時間の処理も入れやすい。会話の活用を、常に心がけるように、との指導であった。
最後に個々の作品に対し、感想、意見を述べ合って、この日の充実した講座を終えた。
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事務局より
◆今後の予定
・11月教室 11月30日(火) ばるーん202号
・12月教室 冬休みで教室は無し
・1月教室 ばるーん改修中(1月末まで)のため会場未定
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第152回 |
9月28日(火) 作品提出8名 |
■活動内容
コロナ禍のため、エッセイ教室も変則的な通信講座が、数か月続いた。
「オリンピック、パラリンピックが閉会する2021年7月には、ウィルスも下火になっ
ているだろう」「教室も8月の夏休みが明けたら、9月からは本来の対面講座に戻せるだろう」、と楽観的に考えていた。
9月教室を、方針とおり本来の対面方式で開催する旨メンバーに発信したところ、参加者は、対面講座希望が3名、従来の通信講座継続希望が5名、という状況だった。感染の終息が長引き、ご家族の心配もあって、このような結果になったのだろう。
今回は初めて、対面グループと通信グループとの二本立てで教室を実施した。対面グループの参加者は「ばるーん」に集合し、先生を囲んでお互いの作品について、自由に意見、感想を述べ合った。時節柄、雑談では自民党総裁選の話題も出て、久し振りに充実した時間を過ごすことができた。これが本来のエッセイ教室、という感じだった。
通信グループのメンバーには、従来とおり先生に指導いただいた添削原稿を事務局から郵送して、自習してもらった。
先生から前段のミニ講座で、「接続詞について」の講義があり、また、来年8月1日から新聞の連載小説が始まる、との報告があった。
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事務局より
◆今後の予定
・10月教室 10月26日(火)13:30 ばるーん205号
(原稿締切10月16日)
・11月教室 11月30日(火)13:30 ばるーん202号
・12月は冬休みで教室は無し
◆12/1~2/末 建物設備改修のため「ばるーん」使用不可
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第151回 |
7月27日(火) 作品提出8名 |
*通信講座
■活動内容
オリンピックが始まったが、コロナの感染拡大に終息の兆しが見えない。エッセイ教室は、相変わらず通信講座が続く。
今回、西原先生がワンポイント講座で総括、指導されたことは、「文章の推敲は、人生の推敲なり」だった。新型コロナウィルスの蔓延で外出もままならず、ぼやき、嘆きの声も聞こえるが、頭を切り変えて、「これがエッセイと取り組むよい機会だ」と発想の転換をするのも一つの考え方、と述べられている。
150回を超えたエッセイ教室に続けて通うと、種が尽き、次は何を書こうか、と悩んでしまう。何とか素材を見つけても、テーマ、構成、表現で、筆が止まる。己をよく見せたい、という過剰な意識からなのだろう。
見つけた素材で、結末まで一気に書いてみる。そして、荒っぽく書き上げた初稿を推敲する。主語と述語の役割分担、句読点の打ち方、用語や言い回し、膨らまし、切り捨てなど、推敲を繰り返すうちに、自分の過去と対話している、と先生は述べられている。
加筆と修正、そして再度の読み返し、この作業が、自身の歩んできた人生と向かい合い、対話することにつながる。推敲を通じて人生を磨くことになるのだろう。
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事務局より
8月は夏休み。エッセイ教室はありません。
9月は28日(火)13:30~ バルーンにて、対面講座で実施の予定です。
・150回記念誌の発行
9月末の発行を予定しています。
・「クラブだより」への活動報告
年4回発行の「クラブだより」へ、教室の活動を報告します。原稿執筆は持ち 回りですので、ご協力ください。
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第150回 |
6月29日(火) 作品提出9名 |
*通信講座
■活動内容
コロナの影響で、通信講座が続く。今までとおりの対面形式の教室であれば、
13:30開始、冒頭に先生の講義が30分あり、引き続き、各メンバーの作品についての感想、意見を活発に述べ合う場に移る。途中15分程度の休憩と事務局連絡を挟み、17:00前に終了するのが、いつものパターンだ。
通信講座に変ってからは、冒頭の先生の講義内容はメモにまとめて、添削指導されたメンバーの原稿と共に、事務局に郵送して下さる。大変な手間をおかけしている。
エッセイ教室も今回が150回、節目の教室でもあり、15年前にこの教室が創設された当時のことについてメモをまとめて下さった。
創立から100回くらいまでは、心の二面性、恥部を書くことを、徹底的に指導した、とある。この教室は、母体である「元気に百歳」クラブの性格からして、エリートサラリーマンの集団だった。ミスを隠す、弱みを見せない、そして上から目線が横行していた。
「教室は、ほめ言葉のサロンではない。文学講座である」ことを徹底するのに時間がかかった、とのことである。
10年経ち、100回を超えると、メンバーの文筆力も向上し、テーマのしぼり方、構成の仕方もよくなった。ここで次のステップとして、自分史に取り組んでもらうことにした。自己の記録のとりまとめ、今の自分にはね返ってくることを、書いて残すよう指導してきた。
150回以降は、心理描写を数多く入れるよう、チャレンジしてもらいたい。心理描写は、作品の質を上げる重要な要素である。
現在は、参加メンバーが9人に定着している。創立時に約束したとおり、5名以上の参加者があれば、教室は続けていくつもりだ。 |
事務局より
・7月教室:第151回教室も通信講座。作品提出締切は、7月17日(土)。
・8月教室:夏休み
・9月教室:第152回教室は、対面講座に戻る見込み。9月28日(火)を予定。
■第150回記念誌について
9月教室での配布を目指して、編集準備を開始。
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第149回 |
5月25日(火) 作品提出9名 |
*通信講座
■活動内容
西原先生のご指導
私はエッセイを書く時、またエッセイを学ぶ人たちを指導する時、自分の書斎に置いている『創作基本ノート』を開くことがある。そのノートには、以下のようなポイントが書かれている。
・文章を書くことは、作者が己の内実をさらけ出すことである。
・文章を書く力が身につけば、他人の文章を読む目を養える。
・人間の持つ二面性を意識する。概念でものを見るのではなく、
観察したものを書く。
・「感動」とは、読者が作者の生き方に共感した時に、生まれるものだ。
・エッセイの対象が、今の自分に跳ね返ってくるものを書く。 |
事務局より
最近の教室の議論や、エクセル版の評価の内容は、当たり障りのない誉め言葉が多いように感じられる。エッセイ教室は勉強の場であるので、忌憚のない意見、感想を出し合って、勉強会のレベルアップにつなげたい。
第150回教室(通信講座)の原稿締切は、6月19日(土)
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第148回 |
4月27日(火) 作品提出9名 |
*通信講座
■活動内容
新型コロナウィルスの感染拡大が続く。前回の教室開催直前、西原先生にご相談し、オリンピックの終わる9月までは、エッセイ教室を通信講座で進めることとした。
今回西原先生からは、次のようなご指導を書面でいただいた。
・コロナ禍で社会活動が停止し、多くの人が自宅にとじこもる生活が続く中、
エッセイを書き続けることは、精神面の安定に寄与しており、自己を見直す
良い機会を与えられている。それを是非活かしたい。
・エッセイは、初稿から推敲に移る時の整理、削除が大切である。作品は
削るほどに磨かれ、光輝いてゆくものだ。削る大切さを学ぼう。 |
事務局より
第149回教室も通信講座である。原稿締切は5月15日(土)
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第147回 |
3月30日(火) 作品提出9名 |
*通信講座に変更
■活動内容
前回2月のエッセイ教室(第146回)では、作品は提出したものの、直前になっての欠席が3名あり、出席は5名という寂しさだった。エッセイ教室始まって以来の少人数の勉強会だったと思う。
今回も、会場「ばるーん」への参加者が少ないことが予想されたので、教室開催予定の前日、3月29日に教室の持ち方について、西原先生と、打ち合わせさせていただいた。結果、コロナの感染拡大は当分沈静化しない上、ワクチン接種も思うように進んでいない。今回も含め9月末を目途に、当分通信講座で実施することをお願いした。
先生は、我々の作品に対する講評を再度見直された上、コメントを更に詳しく書き入れて下さった。普段なら口頭で補足できるが、今回から当分、文字だけのやり取りという変則的な授業となる。
■今回の作品に対する先生の総括
100年前のスペイン風邪は、流行が3年間続き、2年目が最も悲惨だったと言われている。その経験を活かせれば、検疫(PCR検査)、隔離を、徹底的に実施しなければならない筈だ。それなのに、政治家は、歴史から学ぼうとしない。
人間の歴史は、常に戦争、疫病、飢餓との戦いだとされているのに……。
ワクチンに期待して、オリンピック、パラリンピックの終わる9月には、対面講座が再開できることを願っている。
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事務局より
今回3月から9月まで、通信講座で実施することになった。事務局への原稿提出期限は、4月17日(土)、5月15日(土)、6月19日、7月17日(土)、9月18日(土)とする。
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第146回 |
2月23日(火) 作品提出8名 |
■活動内容
新型コロナウイルスの感染拡大に歯止めがかからず、ワクチン接種の順番待ちも、まだしばらくかかりそうだ。エッセイ教室は、12月は休み、1月は通信講座だったので、2月は是非対面講座にしたいと先生にお願いし、メンバーに連絡をとった。
作品投稿は8名、教室への参加は5名で少々寂しかったが、先生から特別講義をしていただき、久し振りに充実した時間を過ごすことができた。
■「自分史」について
教室で書いた作品を中心に、「自分史」を作ってみたい、と考えているメンバーが何人かいることから、先生が今回は特別講義として、「自分史」を取り上げて下さった。
以前教室で回覧した、『老船長のLOG BOOK』が全員に配られ、それを参考に講義が進んだ。この書籍の作者(山﨑保彦氏)が過ごした幼少時代、航海士、船長として過ごした時期、また陸に上がってからの人生を「自分史」としてまとめるにあたって、西原先生がご指導された話を聞いた。「自分史」を作るにあたってのポイントは、
*個人の「自分史」を、他人に読んでもらうために
・ビジュアル化を、頭に入れること。
・写真、イラストを、多用すること。文字だけの頁は、つくらない。
・はじめに(前書き)の2~3枚で、読者を誘い込む。
・あとがきも重要な評価ポイントである。
*時系列にこだわらなくてよい
・読者本位の章立てにする。
・書き出しが勝負
*どのような読者層を狙うか
・20代~50代に絞る。若い人が読める作品を目指す。
*フィクションは、書かない
・生まれてから死ぬまでの一生を全て書くことはない。
・自分の人生の山を、重点的に絞り込む。
・人生の三本柱、(会社、家庭、趣味)からアプローチしてみる。
西原先生も、指導、アドバイスを惜しまないので、是非挑戦するように、とのこと。
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事務局より
・次回教室は、3月30日(火)を予定。原稿締切は3月20日です。
・第150回記念誌の準備を始めるので、修正原稿の提出を、お願いします。
・会員募集中。体験参加。見学も歓迎です。
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第145回 |
1月26日(火) 作品提出9名 |
■再び通信講座で実施
コロナウィルスの感染拡大が続き、緊急事態宣言が1月8日に、再度発令された。
エッセイ教室に合わせ、公共交通機関を利用して都心に出る会員のことを考えると、感染の不安が大きい。先生とご相談し、昨年3月~5月及び7月に実施した通信講座形式でのご指導を、いただくことになった。
対面での講座に比べると、物足りない面もあるが、事務局で事前にとりまとめ、配信した、各人の意見・感想表も参考にして学習できたことと思う。
■西原先生の総評
皆さんは家にとじこもり、散策程度の生活を余儀なくされている。そのなかで、エッセイを書く、という目的があるので救われているのかな、と思いました。外出できずとも、知的作業をすれば、頭脳の活性化になり、元気の泉になるでしょう。
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事務局より
・クラブ誌『元氣に百歳』が終刊になり、会員相互に意見を述べあう場は、『クラブだより』だけである。毎回のサロン報告で教室の活動を報告しているが、今後も持ち回りで投稿して頂くことになる。ご協力お願いします。
・第150回記念誌の修正原稿(141回以降)の早期提出にご協力ください。
・135回以降、教室の参加者は10名ほどで推移しています。素晴らしい会ですので、エッセイに興味をお持ちの方、是非ご参加ください。
2月は23日(火・祝)、3月は30日(火)。会場は「ばるーん」です。
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