
2月18日(土)12:00~日立目白クラブ
井上清彦 記
「元気に百歳」クラブ 2023年春の例会・総会は、2月18日、41名の参加者を得て「日立目白クラブ」で行われました。4年ぶりに由緒ある会場を目にして「故郷の学び舎」に帰ってきた気がしました。受付で仲間の顔を見てその感を強くしました。
「総 会」
定刻11時半、奥田さん進行役、大山さんを議長に選出して、総会が始まりました。 喜田祐三代表が、「2000年にスタートしたこの会も22年を過ぎ、60歳くらいで、中心になって活躍してきた人たちが80歳台になった。現在たいへんな思いをして、コロナ禍を乗り越えつつあります。今後スムーズに無理なく運営していくにはどうすれば良いか、議論をしていきたい」と、話されました。
議事に入り、IT技術を活用した活動実績、オンライン形式の活用や井戸端会議の推進等の計画および決算と予算が原案どおり了承され、運営体制も決まりました。
「講 演」
記念講演は、NHKテレビ朝の番組「おはよう日本」で天気予報を担当なさっている檜山靖洋⽒(気象予報士)に、「天気予報の裏事情と災害への⼼構え」と題してお話をいただきました。この講演をクラブに橋渡した会員の佐野武雄さんから経緯と講師紹介がありました。
若々しい白いパンツ姿で登場した氏は、「やさしく手短に」と前置きし25年間の予報士経験(うちNHKで12年)から天気予報の要点を分かりやすく解説していただきました。NHKは予報せず、気象庁の予報を分かりやすく解説する立場にある。氏は家を平日零時に出てNHKに通う。睡眠時間は6時間。食事は一日2回とのこと。予報士は全国で1万人いて、試験の合格率は5%とか。天気の変化や気象の異変にどう備えれば良いか住んでいる場所のハザードマップを調べるなど、私たちの生活に役に立つお話を伺いました。
私は氏のファンですが、「空を見上げてビールを飲むのが楽しみ」という言葉を今回伺ってますますファンになりました。
「懇親会」
新春例会のアトラクションは、発足 8年になる邦楽サロン「音いろ」のみなさまに演奏していただきました 4年前の新春例会で初めて演奏を披露して頂きました。その後、演奏ジャンルも、小唄から始まり近年は長唄、民謡、端唄に広がってきています。こうしたなか、山口先生、大野さんの新規入会がありました。またサロン活動でホームでの演奏会や品川区区民芸術祭への参加を重ねてきました。
今回の4年ぶりの「新春例会」にふさわしいプログラムを準備して頂きました。
第1部:小唄、長唄、端唄 中西さんの透き通 った高音が印象的で した。新人の大野さんの重量感のある歌い方も胸にズシンと 響きました。 若江さんの糸に川嶋さんの美しいソロが響き、木下さんと河端さんの女性陣のハーモ
ニィもうまく調和して、新春にふさわしい雰囲 気を運んでくれました。
第2部:ひろしのへや山口ひろし先生と石川さんによる津軽三味線の競演(六段)と山口先生のソロ(津軽あいや節、津軽じょんがら節)。今年か ら当クラブ会員になった山口先生の熱い思いがこもった演奏で感動を覚えました。津軽三味線の第一人者である先生は、最近ローマ法王庁での演奏など、各地を飛び回っているとの紹介がありました。世話人の石川さんは山口先生の門下生、20年以上の長い師弟関係にあり、今後のサロンの活動が楽しみです。
全員を対象にした全国ベースの会合は4年振りとあって、各所で会話の輪がひろがりました。今回、乾杯は名古屋から駆けつけてくれた、中野哲一さんにお願いしました。氏は昨年発足したメールによる「百歳井戸端会議」の提唱者です。「日立目白クラブ」が心を込めて準備してくれたフランス料理のコースをワインで美味しく頂きました。
板倉宏子さんご指導の歌は、歌詞「中田喜直の作品の中から」(春・夏・秋・冬)を用意。「早春譜」など歌で一年を辿りました。いつもの「今日の日はさようなら」を最後に歌って、また会う日まで元気でいようと約束の輪を拡げました。なお、板倉さんご一家は、5月に大分に引っ越しします。その後も靖さんと宏子さんは会員として、ITを利用したオンライン等で活動を継続されます。
新春例会は芦川洋さんの「百歳クラブの新たな将来の目標を」という中締めの挨拶で終了しました。 その後、初めて二階のスタジオで記念撮影。 コロナ明け近しの解放感が爆発したのか、思い出に残るフィナーレとなった。
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